*地球助手賞授賞式in 高岡
- 昨日、「地球助手ノスタルギア。」による「地球助手(すけて)賞」の授賞式がウイングウイング高岡で行われた。このイベントの概要は、中日新聞のサイト「http://www.chunichi.co.jp/00/tym/20041029/lcl_____tym_____004.shtml」で渡辺聖子記者により詳しく報じられているのでご参照いただきたい。
- 高岡市の串岡弘昭さんが企業の不正を追及した結果、会社の個室で1人仕事を与えられないままに日を過ごすという苦難の30年を過ごしておられることに対して、地球助手ノスタルギア。からエールを送られたのであった。己の志や信念を貫くというテーマに深い関心を持つ人々が集う場に参加できたことは私には深い喜びを感じられた。信念を貫くということにやはりこだわりたい自分やそういう仲間が集っていることに、なんというのかわからないが、とても感動した。
- この企画をされたのは、林敦子さん(穏やかな司会をなさっておられました)、林歌子さん、林静栄さんという林三姉妹である。神奈川県の葉山町からわざわざ受賞者の住んでいるところまで出向いて心温まる式典をされるというこの方式にも心動かされた。賞を上げるから出向いておいでというのが通常のスタイルであるにもかかわらず、相手のところまで出向いて相手が喜ぶように同じ苦難の道を歩いた同志の話で支援の気持ちを表す、受賞者や支援のための講演をされた宇井純さんのご著書を参加者にくじびきでくださるという参加者への心遣い、葉山から紅白のおもちをご持参くださるということなど、どれもちょっと考えられないすごいもてなし、エールだった。きっと串岡さんも励まされたことだろう。(ビデオを持参して撮影しておけばよかったと反省)
- 私はこの場で久しぶりに、7-80年代に富山の住民運動を担った志ある男達の多くに出会った。竹本辰男さんもその1人だ。宇井さんと同じ日本ゼオン高岡工場に勤務され、そこで労働運動をされていたということが宇井さんのご講演でも触れられていた。
- しかしまあ、この企画をされた林姉妹もそうだが、会場に来てどんどん積極的な質問をする富山の女性たちも含め、女性の勢いが目立った会であった。
- 宇井さんのご講演では、日本は少子高齢社会になるスピードが世界一だが、それは逆に言えば、日本がその状況を打破する試みを成功させれば、世界でもっとも先駆的な成功例になり、他に波及させることができる。これはチャンスなのだという逆転の発想が示されたのが興味深かった。
国土交通省とジェンダー:その後のご報告
- 国土交通省の蚊爪さんとはその後もメールでやりとりし、以下のようなメッセージをいただいた。「誤解を招くような表現の資料を作成して大変申し訳ありませんでした。
早速、内閣府のHPから「男女平等参画の視点からの公的広報の手引」を入手し、広報担当者に配布させていただき、また、「ハハモニ」の広報の再チェックを行っています。」
国土交通省でも「ジェンダーに敏感な視点」を持っていただける機会になったのであればいいなあと思う。なお、蚊爪さんが所属される国土交通省富山河川国道事務所のサイトは、「http://www.hrr.mlit.go.jp/toyama/」。「ハハモニ」は、母親の視点からのモニターの意見サイトということのようだ。なお、ハハモニのサイトは、「http://www.hrr.mlit.go.jp/toyama/hahamoni.html」。
- 「ジェンダーに敏感な視点」といえば、29日の衆議院内閣委員会で細田弘之男女共同参画大臣が国は基本計画で「ジェンダーに敏感な視点の定着」をはかっていると発言されていた。また地方自治体についても、男女共同参画社会基本法14条で基本法を勘案した政策を進めなければならないと規定されているので「ジェンダーに敏感な視点の定着をはかる」方策をとらなければならないのだという発言をされていた。これは民主党の小宮山洋子議員の質問に答えたもの。衆議院のサイトから動画でみて確認できるのでご参照ください。
- これで「ジェンダー」という用語を使うことに及び腰になっていた自治体なども自信を持って進められるはずだ。ただし、進めるのは「性別にとらわれないこと」という心理的な用件にフォーカスすることではなく、「性差別をなくす施策」であると思う。