男子高校生さんとの話つづき

discour2006-03-04

先日高岡男女平等推進センターでの男子高校生との話のつづきです。その日は、なぜか性に関しての話になった。この時、話の持って行き方はほんとさりげなく、その話術にわたしはひそかに感心していた。「学校ではどんなことを習っているの」と聞いたら、「保健でちゃんと習ってます」ということだった。それでもこちらはどこまで習っているのとちょっと不安でいろいろ質問していった。ステップアップ高岡で行った性感染症調査の佐竹先生の話を持ち出し、性感染症って都会のことだし関係ないと思っていたらしい高校生さんたちに、富山の方が東京より性感染症が蔓延していること、浮ついた関係じゃなくて真剣な付き合いでもたった一人としてつきあっていなくたって性感染症にはかかることなどを真剣に語ったのでした。

「こういう話、知っていた?」「いいえ知りませんでした」「どうやったら伝えられると思う?」「真剣に伝えようとすれば伝わりますよ。実際ぼくらには今日十分伝わりました」などととても真摯に受けとめてもらえました。ほっ。


実際、私が「性」という章のある『若者と現代社会』(永井広克編)を使って授業をしていると、学生さんたちはもっと具体的なことを知りたいとコメント用紙に書いて返してくる。実際、まわりに感染症にかかった子、中絶した子なんているわけなので真剣に聞いてくれ、もっと具体的な話をしてほしいというのだ。だから、『性の問題・心の問題』(河野美香)など切実な事例とそれぞれに即したアドバイスがついている本を読んでみる?といって貸し出しておくと回し読みして、読んでよかったと返ってくる。


性については語り慣れていないので語りづらいが、やはり語っていかなくてはと思う。せっかくセンターに高校生が自主学習ではあれ毎日来ているのだから、なんか工夫してコミュニケーションとるようにできたらいいねと話した。