女性学への厳しい意見

きのうは近所で女たちと飲み会だった。その折りに女性学について、きつ〜〜い意見を言われた。

「ブログをみてるよ。しかし書き込みしようと思っているけど、年末仕事で忙しくて書き込めないうちにどんどん進んでいくから、あれよあれよというまに〜〜。だけど、学者さんが『女性学と女性運動の乖離』とか言っているようだけど、一般社会とそっち(女性学と女性運動)の世界にも乖離があるよね。そっちはほんのちっちゃくて、一般社会がほとんどなのに、そっちのちっちゃい世界の中での乖離とか言っているよね・・(しようもないよ〜)」

男女共同参画推進員などの活動に出てみるけど、なんか感覚がずれていてピンとこない。親子関係とか夫婦関係とかでこういうステレオタイプな見方に気づいたとか、こういう固定的な親子、夫婦関係を見直しましょうとか、言われてもげ〜って感じ。男女共同参画ってなんかズレズレのことやっているんじゃない。それって女性学とか女性運動とかと親戚みたいなもんでしょ。女性学や女性運動もなにやってるの?時代錯誤だよね〜」

「そうそう、仕事も家庭も両立して地域の役もしっかり仕事モードでこなしている人にとっては、性別にとらわれずに自分らしくなんて寝ぼけたことを言っているから、バックラッシュと呼ばれている人たちのほうへ走る人も出るんだよね。よっぽどの趣味人しかついていかないよ、今どき・・」

なあ〜〜んて、仕事や暮らしに毎日一生懸命かつ元気にこなしておられる女性たちのご意見でした。女性学の学者さんたち何を狭いコップの水をすくおうとしているの、もうちょっと見るところを見てねという警告のようにも感じました。


その後、家に帰ると親しき友より当ブログに関して意見が届いてました。このご意見は、上で書いた女性たちの感覚とかなり重なる女性学批判なのかなと読みました。

「みなさん、結構小難しい言葉を使われていますけど、june_tさんが最後に書かれているように、女性学に限らず、「学」と確立した時点で、権威主義も確立してくるんですよね。

私みたいな在野のあんぽんたんな人間が言ったほうがいいのかもしれないですが、「大学の学問っていったい誰のためなのか」「大学ってそもそもどんな役目があるの?」って学者さんに問い直してもらいたいですね。学問の成果を社会に還元してこそ、大学が社会的責任を果たすってことだと思うし、そこに大学の役目、研究者の責務があるような。ただ自分が好きな研究をやりたいなら、自分のお金と時間を使って趣味でやってもらえばいいことです。


「社会への還元」というときの「社会」の定義が、実はとてもやっかいな問題なんですけど。そこが「市民」ではなく「国民」「国家」や「政府」のように「国」がでてくると、大きな問題なんですね。原爆製造に加担した科学者が犯した問題のように。

そのためにも、いまこそ行政との距離の置き方も問われなきゃいけないし、大学の授業内容(現実のジェンダーの問題を学生に肌で体験させるものじゃないとだめなような・・・)も研究内容も問い直さなきゃいけないし。研究者がただのサラリーウーマン化している、そうさせているのが大学自体の権威づけの問題であるということも。


女性学者自体が、男性社会の権威付けを踏襲している、いやもっと悪化させているかも、そこらへんを問い直す時期なのかもって、在野にいると感じます。斉藤さんは、どう感じます? また、そこらへんをブログに書き込まれている彼女たちに聞いてみたいですけど、果たしてこたえてくれるかな。」


という痛烈な批判でした。う〜ん、身近なところからどんどん「女性学なにやってるの」「ぜんぜんダメじゃん」と懐疑的な意見が飛んできています。面と向かって言われないだけで、世の中的にはこういう批判的な意見あふれているんだろうなと思うんですが、どうでしょう?また、どうしたらいいんでしょう?