気になる新聞記事
今朝の新聞で目にとまった記事2つ。一つは、地元紙『北日本新聞』に『バックラッシュ!』本書評が掲載されていたこと。あのピンク色のカバーもしっかりカラー版で掲載されているのでとても目立ちましたよ。「安易な平等批判に対抗」という見出しで書き手は北原みのりさん(北原さんのエッセーはここ。http://www.lovepiececlub.com/kitaharaframeset.html)。
彼女は書く。
選ばれた執筆陣は多彩だ。学者や作家もいれば、インターネットのブログでフェミニズムを論じている若い書き手も。特にあまり知られていない女性の執筆者に読み応えのある論文が多く、強烈なフェミ論客の誕生の一冊にもなっている
これってチキさんhttp://d.hatena.ne.jp/seijotcp/、山口智美さんhttp://diary.jp.aol.com/mywny3frv/、マチュカ(小山エミ)さんhttp://macska.org/、 http://d.hatena.ne.jp/macska/、瀬口典子さんhttp://d.hatena.ne.jp/norisansun/のことじゃないかい!! 「強烈なフェミ論客たちの誕生」っていいよね。力強いお言葉だ。
さらに、北原さんは、安倍氏がこうした男女平等政策への批判派の元締め?であることにも触れている。以下参照。安倍政権を望むのか、安倍政権は男女平等反対論者だから止そう、というのか、われわれが迫られていることがわかる。タイムリーな書評である。
05年には安倍晋三氏が座長を務めた自民党内の組織「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクト」が発足、ジェンダーフリーがいかに危険な思想家をホームページやイベントでアピールした。そういった議論の多くは、「敵」を分かりやすく仕立て上げ、感情的に危機感をあおる低レベルなものに終始している。本書はそういったバックラッシュ勢力にあらがい、新たな議論のレベル(もっと高次元な)に移行するために出版された。
もう一つの気になる記事は、「本社世論調査 安倍氏支持50%超」という朝日新聞の世論調査記事だ。電話で緊急世論調査をしたらしいのだが、そのなかで次の点が気になった。「次の首相に安倍氏をあげた人は男性では48%、女性では、59%で、女性の人気が際だつ」とある。ほんとに安倍氏支持の女が多いのでしょうか??どうして安倍氏?
安倍氏人気の理由はというところには、「人柄やイメージ」が44%である。「ほかによい人がいない」は25%。・・とほほである。
さらに、「今後も自民党中心政権が続くのがよいか、民主党中心の政権に代わるのがよいかを聞くと、「自民中心」が男性では37%、「民主」46%なのに対して、女性は「自民」51%、「民主」22%というところです。家族からも「女が自民政権支持で、男は政権交代を望んでいる・・」と言われた。上で北原さんが書かれているように、安倍氏は男女平等政策を批判している張本人なのだ。人柄やイメージはいくらでも演出できる。実際、『美しい国へ』も読んでいない人が大半だった(あ、わたしも読んでません)。実際に彼の主張に共鳴しているのではないらしい。だから、これからは安倍氏のルックスやイメージではなく、主張にこそ注目し、いかに女性を都合良く使い回す主張であるかを見ていかなくちゃならないと思う。