【地域】銅と木のコラボ茶托から思うこと

discour2007-05-25

 高岡銅器の新作をゲットしました。装飾品ではなく、生活に密着した品です。銅と木のコラボです。緑茶でもいいですし、ガラスのコップにも合いそうですね。縁は銅をひねってある感じなんですが、ひとつひとつ表情が異なっているところが飽きないです。それに金属と木をくっつけるのって大変でしょうね。それぞれの素材が生きている感じがする茶托でした。金屋町の職人さん、均さんの作品らしい。均さんといえばあの銅のマウスパッドの作者のようです。

 横にいっしょにあるのは、林悠介さんのイノシシです。これはとても愛らしいイノシシです。これも高岡銅器の作品ですが、蝋型の作品で一点物だから参考作品ということです。どう、かわいいでしょ。大寺幸八郎商店のコウタさんによれば、これほしいっていう人多いんだって。わかる気がする。作るとなるとこのイノシシを元にして作りなおすことになるんだそうです。5万円くらいにはなるだろうとのことでした。

 なんせ金属でできた商品は、硬いものを溶かして流し込む作業が入るため、製作過程が原始的というか、とんでもなく大変な作業だってことが昨日の取材でわかりました。きのうの銅器、アルミの鋳造はいろんな種類の「砂」を使っていました。工場にお砂場がありました。一方、蝋型は蝋や松ヤニを使うようです。

 金属の製品を作るには、砂や蝋、縄などの金属とは反対のやわらかくてもろそうな素材が実は重要な役回りをしていることに、へえーと思いました。この作品は蝋型でできたもの・・とか説明されるということは、何を型の素材とするかは実は作品にとって重要なんでしょうね。うーん。蝋型の説明はここにあります。いずれにしろ、「ものづくり」というのはつくる人がもっている肌合いが途中過程で選ぶ素材などを通じて最終作品ににじみ出てくるんだなと思いました。