対馬ルリ子『女性外来が変える日本の医療』

以下のくだりに、そうだそうだと思った。積極的にほしい医療をつくり出していこうという提案だ。

日本の女性たちは、まだ学会や病院のトップをとっていない。しかし、患者でもある女性たちが主体にならなければ、本当に女性に喜ばれる医療は実現しないとわたしは思う。
女性たちにわたしは言いたい。おしつけや、権威主義の感じられる患者不在の医療には、はっきり不満を言おう。目を肥やし、主役となって、医療を選んでいこうと。新しい女性医療を提案していくのは、女性たちでなくてはならない。それが、男性をも幸福にし、家族や地域をも健康にする効果があるからである。