氷見クリック行ってきた。
富山県氷見市で8月末から本日まで開催されていた「ヒミング2007」の最後を飾る「氷見クリック」に行ってきました。
「天空平」という場所は、氷見の町から30分のところにあるんですが、富山湾越しに氷見市、高岡市、射水市・・富山市、遠くは魚津や黒部まで見通せる小高い山のてっぺんに開けた見晴らしのよいところでした。夜の光が細かくきらめいて見えてそれはそれはすばらしいロケーションでした。1万坪の広場は、台風一過の足元でぬかるんではいましたが、それはきにしないことにしました。
そこで「氷見クリック」ですが、小学生、大学生それに招待作家さんのそれぞれの氷見をビデオアート作品に仕上げたものを天空平の巨大スクリーンに映し出すというしかけです。まるで空に浮いているような解放感、という謳い文句です。空に浮いているかどうかは?でしたが、上映されていたビデオ作品はどれも工夫に満ち満ちていて刺激的でした。凡庸なものはひとつもなく大きな刺激を受けました。
鎌仲ひとみさんの「海彦・山彦」(だったかな?)は、氷見という海と山を抱える土地柄をうまく活かした作品でした。山に木を植えている漁師さんがいて、それは海に魚がいなくなっていることから海は単に海だから魚が来るのではなく、山の豊かさが川を通して海に流れてくるからそのえさを求めて魚が来るという原点に立ち返り、山を荒らさないように守っているという話を紹介していた。船大工さんが山の木こりと仲良しだという話しもなんかおもしろかった。いい木を回してもらうためによく山に通っていたんだそう。海と山の両方の自然をもっている氷見という町の魅力を再確認する思いだった。映像もきれいだったし、視点も確かであった。鎌仲さんは、やはり氷見を撮る場合でも、地球のことを考えた視点で撮るんだなと思ってしまった。
他の作家さんの映像もそれぞれ個性が現れていて楽しめた。大学生グループの作品も数点あったが、氷見の観光、町おこしを2チャンネル風にありそうなこと、あったこと真実、虚実ないまぜ風に表現していたのもなるほど、こういう表現の仕方もあるか、と思ったし、クイズ形式に乗せて氷見のいいところを表現したり、ほんといろいろ工夫されていてうなった。
この催しに、旅する移動屋台旅カフェほしのあきさんが来ておられた。オーガニックな材料で飲み物や食べ物を出してくださっていた。列がついていたが並んで、豆乳カフェキャラメルをいただいた。じっくり丁寧に作って下さったお味は、ほんと「心に残る一杯」でしたよ。このイベントには若い方が多く企画・参加しておられ勢いがありました。仰々しくなく、とてもリラックスできるイベントでした。これだけのことをするのはとても大変だろうなと思って会場を跡にしました。帰りに竹で作ったロウソクのあかりをいただいて帰りました。明日は我が家で使ってみようと思います。企画された方、お世話された方、楽しい集いをどうもありがとうございました。どうもお疲れさまでした。