美人画

高岡市美術館で「近代日本画にみる−女性の美と憂い」が明日9月15日から10月28日(日)まで開催されるという。
美人画、えっ?という感じなのだが、今朝の「北日本新聞」のお知らせ記事「美人画の粋集め、漂う気品・風情」の「見どころ」と題する原口志津子さん(日本美術史・富山県立大学准教授)のコラムを読んで興味を惹かれた。

今回の展覧会では、まず女性が描く女性像に注目したい。明治から昭和初期にかけて活躍した女性日本画家の活躍ぶりを知る貴重な機会になるだろう。美人画という分野の中で、異性に美を見出した男性作家の作品との対比も興味深い。
出品されている女性作家には、京都に生まれた美人画の大家、上村松園と、同時期に活躍した東京出身の池田蕉園(しょうえん)、大阪出身の島成園(せいえん)の「三都三園」を中心に、社会の底辺に生きる女性を描いた梶原緋佐子、日本画による立体表現を目指して裸婦を描いた広田多津、画塾「八千草会」を開いて多くの弟子を育てた木谷千種ら、個性的な顔ぶれがそろう。

わたしはあまり関心がないので知らなかったが、当然といえば当然だが、女性作家さんも女性の画を描いておられるのだ。それを「美人画」という一つの価値基準があるかのような名称で呼ぶからなんかそそられなかったのだなと気づいた。原口さんの見所解説によって行ってみたいと思った。
なお、原口さんによる「描かれた女性像の変遷」というお話は、9月30日午後一時半からあるそうです。そのお話も聴いてみたい。