ウエリントンで「日本の女性は投票権あるの?」と聞かれてしまった
昨日夜遅くにニュージーランドから帰国しました。朝2時から夜の12時まで、ほぼ丸1日飛行機や電車に乗っていた勘定になります。それにしても日本は暑いですね。NZは飛行機が止まるくらい記録的な寒さだったので、ここは熱帯かと思うくらい暑いです。学会の報告はおいおいさせていただきますが、まずは、ウエリントンで「日本の女性は投票できるの?」と聞かれてしまった話から。ウエリントンの国会議事堂に行って、中を案内してくれるツアーにN先生と参加しました。ニュージーランドはご存じの通り世界で初めて1893年に女性参政権を獲得した国であります。国会議事堂の前の通りは、その女性参政権運動家の名前をとってケイトシェパード通りと名付けられていました。ケイトシェパードについてはこちらを参照ください。そんな国会なので興味深くまわったのですが、ケイトシェパードの胸像もあったのに案内の女性はそれには触れず、女性参政権についてもあまり触れずちょっと残念なので、女性の参政権について質問をしてみた。参政権が認められた時に女性は議員に選ばれていたのですかと。現在は多く議員になっているが、当時は女性は選ばれていなかったという答えであった(と思った)。
そんなやりとりがあったあとで、後ろにいた夫婦連れらしい中年の男性が私たちに向かって「日本の女性は投票権あるの?」と聞いてきた。わたしたちは何を言われているのか口あんぐり。でようやくその意味を理解したN先生は、すかさず、「あなたがおうちに帰ったら家族の方や親戚の方、お友達のみなさんに、日本では女性も参政権があると教えてあげてくださいね」とおっしゃった。そしたらその彼は「わかったよわかったよ、はいはいはいはい」「まあまあまあまま」となだめすかす感じでN先生の肩をたたいた。なんだか、日本はそのくらい遅れたところと思われているのかなーと口あんぐりだった。