ブラジル人と住むまち
きのうは、「VIVA!ブラジル移民100周年記念祭EM高岡」於高岡市竹平記念体育館に行ってきた。驚いたのは、日本からブラジルに移民した100周年を祝うというのに参加したのは日本に来ているブラジル人の方が圧倒的に多かったことだ。チケット売り場でボランティアをしていたのですが、ポルトガル語がわからないわたしじゃ間に合わなくて隣の「ヒロシ」って呼ばれているブラジル育ちの方に代わって用件を聞いてもらうこともしばしばだった。高岡市には2千人のブラジル人が住んでおられるというが全員参加かも、というくらいブラジル人が多かった。県内中から来ておられるだろうということだった。パンフレットも日本語版よりポルトガル語版のほうが5倍は多く準備されていたのが意外だったが始まってみればなるほどーと思った。記念のフットサル大会やカポエイラという格闘技兼ダンス、フェスタ・ジュニーナ(6月祭り)という農民の格好をして踊るフォークダンスなどがあった。やがえふなど高岡の民謡や和太鼓演奏もあったのだが、日本の芸能は「まじめできれい」、ブラジルのは「陽気でノリがいい」という印象が残った。
食べ物もブラジル屋台がたくさんでていて楽しかった。「コッシーニャ」「エスフィーハ」「パスウテウ」など粉から作った皮に挽き肉などをくるんであげた料理がいろいろありました。何種類か食べましたがおいしかったですよ。またケーキも名前は忘れたが外にアーモンドの粉をまぶしたのがおいしかったしチーズ焼きもあったのですが、それは食べ損ねました。
「ようこそ!新しい100年の始まりです!」とありましたが、新しい動きとしては会社や工場で働いていた人たちが起業し始めているようでした。会場では、チーズやさんと「マリオのパンやさん」の2つが出店されていました。高岡ではブラジル人がつくっているチーズは時々みかけて買ってくることがあります。こちら に詳しく紹介されています。
高岡市戸出町6丁目でチーズを製造するのはファリアス・ビルマル・デ・ソウザさん(44)で、ブラジルの首都ブラジリアから15年前、富山県に移り住んだ。ブラジルの学校でチーズづくりを学んだ経験を生かし、自家用に作っていたチーズが評判となり、4年前から本格的に製造を始めた。
現在はフレッシュチーズやクリームチーズなど12種類の「富山チーズ」を、全国のブラジル食品専門店やスーパーなど108カ所に卸している。新鮮で、あっさりしたチーズは日本人からも好評を博し、需要が増加。現在の工場では手狭になったため、9月にも国道156号沿いの空き店舗を工場に改装し、生産量を約3倍に増やす予定だ。
小矢部市にあるというMarioのパン屋さんはほんと多彩な種類を全部天然酵母で手ごねでつくっておられるとか、びっくりでした。 パネトーネとクルミ入りのパンを買ってきました。こちら に詳しく書いてあるけど、千秋さんという方がマリオさんといっしょによく働いて自然食のレストランも経営されているとか。一度訪ねてみたいです。
これだけのブラジル人が富山に住み着いておられることで、食の領域でも富山を豊かにしてくれているのだあなと思い知りました。なんだか食べることしか考えてないみたいなレポートになってしまったが、新たな起業が食の分野というのはやはり食べることが生活の基本ということだからか、それとも食は新たに始めるのに規模などでやりやすいのか、、。どうなのでしょう。