近代初期建築の保存

*近代初期建築の保存

 高岡市本丸会館という建物がある。かつては市役所としても使われていた。今は、市電が走る街の代表的な建物の一つである。市民にとっては思い出の深い建物の一つである。こちらのサイトの写真がナイスショットです。


 この建物を取り壊すと市が表明し、それに対して市民有志が、活用策をいっしょに考えるから保存しようではないかと市に訴えている。「本丸会館とまちづくりの会」で代表は本田恭子さん。本日その要望書が提出された旨、チューリップテレビの夕方のニュースで見た。わたしも以前、探訪して建物の建築物としてのすばらしさを説明していただいたことがあり、そのよさを知っている。これは大正期の「分離派」という建築様式のもので、富山県内ではもうここしか残っていないとか。

以下は、チューリップテレビの報道から。

 本丸会館の保存活用求め、高岡市に要望書提出


 高岡市が廃止を表明している本丸会館をめぐって、取り壊しに反対する市民団体が3日、会館の保存・活用の検討を求める市長あての要望書を提出しました。要望書を提出したのは、市民団体の「本丸会館とまちづくりの会」で、この日は会員3人が高岡市役所を訪れました。

 一時、市の庁舎としても利用され、今年で築75年を迎える本丸会館をについて、市側が老朽化による多額の改修費などを理由に、解体、廃止を表明しています。「本丸会館とまちづくりの会」は、会館が「高岡の近世と近代をつなぐ重要な建築物である」と主張し、前提となっている取り壊しの是非を含めて、今後のあり方を検討して欲しいと訴えました。

 市側は取り壊しを前提にして、今後の敷地の活用を検討しており、高岡市の須藤節雄総務部長は「元々取り壊す前提で会館を閉じていますので、それは変わってません。ただ目的が定まっていないのが今の段階だということです。敷地全体の使い方をどうすれば一番いいのかという視点で考える必要がある」と述べています。

 また市は、活用策がまとまるまでは解体しない方針で、「本丸会館とまちづくりの会」では今後、市民から意見を集めるなどして、来年5月までに運営の問題も含めた会館と敷地の具体的な活用案を市などに提出する方針です。

 ニュースを見たときも思ったのだが、上記の報道をみても、須藤総務部長は、よりよい活用法がみつかれば保存の可能性もないではないとおっしゃっているように理解できる。ここのところ各メディアも動向を熱心にフォローしてくださっているし、ここはひとつ踏ん張りどころではないだろうか。高岡は近世以来の町(万葉の時代も国府として栄えてましたが、、)であることをアイデンティティとして開町400年を祝おうとしている折りでもある。それによそから町にきていただこうというのであれば、町の歴史が感じられる建物は最大限に保存しなくちゃと思う。以前、北前船で賑わっていた伏木の町並みを歩いた時にも感じたことだが、古い建物がどんどん新しい建物にたて変わっていた。町のシンボルである本丸会館こそ、近世・近代に栄えた町の象徴的遺産として残すべしでしょう。