今年度女性学会大会でジェンフリ論争を振り返るワークショップを開催

 山口智美さんがすでに書かれているが、今年の女性学会でジェンフリ論争を振り返るワークショップを企画提案し、学会に応募していたが、昨日無事に承認されたというお知らせをいただいた。今週週末、アメリカのシカゴで開かれるAssociation for Asian Studiesの大会でも「ジェンダーフリー」論争についてのパネルが予定されている。シカゴでの議論も、これまでの「ジェンダーフリー」(や実質的には「男女共同参画」政策を含めた)論争を振り返ることによって、現在の女性学およびフェミニズムについて考えるという趣旨の企画です。6月の女性学会のワークショップも同様に、これまでの具体的な状況を検証しつつ、女性学フェミニズムについて再検討しようという広い射程をもった議論の第二弾となる予定です。
 女性学会では、これまで女性学で中心となって発言してこられた方々と一同に介した場で議論できる初めての機会となる。これはめでたいことだ。

女性学会 2009年度大会でジェンフリ論争を振り返るワークショップ開催

6月27−28日の日程で、東京・お茶の水女子大学にて開催される、日本女性学会の年次大会での、ワークショップの企画が受理されました。グローカルフェミニズム研究会メンバーは、荻上、斉藤、山口、(ネット環境が整えば)小山が参加します。

また、ワークショップにむけて、事前にグローカル研究会メンバーを含む一部参加者が集まり、公開でプレ研究会を6月14日に、東京ウィメンズプラザで開くことになりました。こちらの概要も掲載します。

日本女性学会 2009年度大会
ワークショップ:「ジェンダーフリー」「バックラッシュ」を再考する

日時:2009年6月28日(日) 9:30~12:00
会場:お茶の水女子大学

コーディネーター:荻上チキ、斉藤正美、山口智美(司会は山口が担当予定)
発言者:伊田広行、井上輝子、金井淑子、細谷実
発言予定者:木村涼子、(ネット環境次第で)小山エミ

概要:
フェミニズム内の多様な立場から、「バックラッシュ」に関する書籍、サイトなどの編集、執筆に関わり、積極的に発言をしてきた発表者により、「ジェンダーフリー」をめぐる論争について今現在の観点から再考したい。また、言論、運動、およびネット空間における、女性学の「バックラッシュ」対応についても、参加者もまじえて議論したい。

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学会大会での「ジェンダーフリー」ワークショップに向けたプレ研究会

日本女性学会大会時に、企画提案予定である「『ジェンダーフリー』 『バックラッシュ』を再考する」というワークショップにむけて、事前 に参加者が集まって公開でプレ研究会を開きます。

大会で企画を提案予定のワークショップでは、フェミニズム内の多様な立場から、「バックラッシュ」に関する書籍、サイトなどの編集、執筆に関わり、積極的に発言をしてきた発表者により、「ジェンダーフリー」をめぐる論争について今現在の観点から再考し、言論、運動、およびネット空間における、女性学の「バックラッシュ」対応についても議論していきたいと考えています。

そのワークショップにむけて課題を整理し、論点を絞り込んでいくためのプレ研究会です。幅広い会員、および非会員のご参加を歓迎します。

日時:6月14日(日)午後13時ー16時30分
場所:東京ウィメンズプラザ 視聴覚室A
発言者:井上輝子、細谷実、金井淑子荻上チキ他  
運営:斉藤正美、山口智美

 (以上、名前はすべて敬称略)

 というわけで、以上の催しには多くの方にご参加いただきたいと考えております。ぜひお知らせおよびご参加をご予定に入れていただければと思います。よろしくお願いします。それより前に予定されているアメリカアジア学会での様子はまた当ブログでも報告したいと思っていますので併せて関心を寄せていただけるとうれしいです。