堀江節子さんが今年度の山川菊栄賞に決定

 今年度の山川菊栄記念婦人問題研究会奨励金(山川菊栄賞)に、富山市在住の堀江 節子さんの『人間であって人間でなかったーハンセン病と玉城しげ』(発行 桂書房)というお仕事が選ばれました。堀江さんは、1980年半ば以降、富山のさまざまな市民運動にかかわってこられた方で、富山の市民運動ではなくてはならない方です。昨年8月8日の「戦争と女性の人権を考える集い」in 富山でも代表をされ数多くの団体からなる実行委員会をまとめ無事に集いを成功させられたのは記憶に新しいところです。この受賞は富山の市民運動、女性運動にとっても励みになります。

 なお、堀江節子さんの著書には、『総曲輪物語 繁華街の記憶』(堀江節子著、桂書房)、『黒部・底方の声−黒三ダムと朝鮮人』(内田すえの、此川純子、堀江節子著、桂書房)『メディアに描かれる女性像ー新聞をめぐって』(メディアの中の性差別を考える会編、桂書房)、『きっと変えられる性差別語ーわたしたちのガイドライン』(上野千鶴子+メディアの中の性差別を考える会編、三省堂)などがあります。 堀江さんのお仕事は、だれも注目する人がいないところに光をあてていくものといえるでしょう。

 贈呈式は以下の通りです。
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 2009年度山川菊栄記念婦人問題研究奨励金(山川菊栄賞)贈呈対象者 
  
西倉 実季(『顔にあざのある女性たちー「問題経験の語り」の社会学』)
(発行 生活書院)
堀江 節子(『人間であって人間でなかったーハンセン病と玉城しげ』)(発行 桂書房)
                       
  贈呈式 (参加の事前申し込みは必要ありません)

一、日時  2010年2月27日(土) 13時30分〜16時30分
一、場所  日本教育会館 8F 805号会議室
  千代田区一ツ橋2−6−2  TEL(03)(3230)2833(道案内専用)
  地下鉄都営新宿線東京メトロ半蔵門線神保町駅(A1出口)下車徒歩3分
      地下鉄都営三田線神保町駅(A8出口)下車徒歩5分、
  
一、会費  五〇〇円

※贈呈式では選考経過報告、お二人の記念スピーチ(西倉実季さん「ライフストー
リーのちから」、堀江節子さん「小さな声を聴くー私の立ち位置」)が行われま
す。是非ご参加ください。
                藤沢市片瀬360−10 B−307
                  山 川 菊 栄 記 念 会

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 堀江さん、ほんとにおめでとうございます。富山でもお祝いの集いができたらいいなと思います。

【追記】毎日新聞青山郁子さんの該当書についての記事が残っていました。ご参考にリンクしておきます。