能登原発「命のネット通信」のこと

 元能登原発運転差止訴訟の原告団が解散し、「命のネットワーク」という組織が生まれた。そこでは「命のネット通信」を刊行している。

 命のネットワークは、「裁判闘争22年の成果を引き継ぎ、これまで羽咋郡市・七尾鹿島など志賀原発地元の集まりだった命のネットワークを石川、富山にまたがる運動体に広げる方針を決めました」とある。
 少し前に、このネットワークに参加するかどうかを問い合わせるハガキが来ていたのに、返事を出さずじまいであった。その矢先に、東京電力の事故が起きたのであった。そうした方針転換により、従来から原告団ニュースを購読していた人には全員新たな通信も届いているのだろうと納得した。

 命のネット通信 no.21 によれば、さっそく、羽咋市長に対して、北陸電力に対してプルサーマル計画の即時中止を申し入れ、原発からの撤退を要求することを申し入れている。ここ高岡市能登原発の風下30キロなので、今度の東電の事故に当てはめると、ちょうど飯館村の位置くらいだ。60キロの福島市でも、数日で被曝は軽く1ミリシーベルトを超える程度だとすれば、地震大国の日本ではどこに住んでいても原発事故の被害を免れるのは難しいとも思う。
 
 「命のネット通信」の内容を一部紹介しているサイトをみつけた。80年代からずっと原発の行く末を案じて行動していた方達の活動があり、その資源がある。これからの活動や対策にも参考になると思うので紹介しておきたい。

 命のネット通信 no.21 2011.3.23 発行より

 これからも富山および周辺での原発に関する動きを紹介していけたらと思っている。