早稲田のメディア言説分析の授業終わる

discour2006-01-21

ようやく半年続いた早稲田でのメディア・言語・コミュニケーション総論の授業が終わった。メディア記事を対象にしての言説分析を授業としてやるのは初めてだったので、180人クラスで記事分析のグループワークをやってみたり、必死に黒板に書きまくったりとほんとずっと試行錯誤の連続だった。毎回の学生さんのコメントが授業の羅針盤だったなあと思う。最後は、パワーポイントを使って記事分析を見せていく方法に落ち着いた。
広島、栃木の小学校1年生殺害事件など性犯罪報道、松井とイチローのスポーツ記事、小泉選挙について、「刺客」として報道された片山さつき佐藤ゆかり議員の郵政民営化についての報道などを取り上げ実際に言説分析をやってみた。安藤美妃らフィギュアのスポーツ紙の報道を取り上げたこともあった。
今日は、『女性自身』の記事で、「杉村太蔵議員 ぬいぐるみに携帯ストラップ 自民党が「アイドル化計画」進行中」を例に、具体的に批判的言説分析で分析してみる技法を伝授した。女性雑誌の記事だったし、知名度の高い杉村議員だったので、身近だったせいか、分析についてもおもしろいという感想が多かった。
来週の試験は、みんなのたっての希望で、自分で新聞や雑誌の記事を持参して言説分析をやる。若いんだから学生の時くらいいろいろ挑戦的なことをやってみたいという声に応えた。採点はちょっと大変だけど、そこまで言われたら乗るしかない。
他にも今日のコメントは、「メディア戦略にいかに私は踊らされているのか、、と痛感した」「話し手の伝えようとしているメッセージを読み解くことによりそのメッセージを伝えようとするために話し手が使っている技法を分析することに強い興味を持ちました」「多少のメディアリテラシーを学ぶことで記事を分析し客観的<そうかあ?>にみられるようになったと思う」「今まで新聞記事などはなんとなく読んでいましたが、いろいろなことが読みとれるということがわかっておもしろかったです」などと書かれていた。(来週試験に向けたアピールは当然、入っているとは思うが、、、)興味をもってくれたのはうれしい。
以前から私のホームページを見ていたという方もあり、「先生のホームページやブログはこれから見続けていきたいと思います。これからも頑張ってください」と励ましてもらったりした。今度きたら、コメント欄に「読んだよ」と足跡残していってね。「半年間おつかれさまでした」っていうのも多いし、なんかみんなスマートだなあ。
懸案の批判的言説分析の本をはやくまとめねば、、。ああ、後がない。