全国の九電力会社に、株主提案が出そろった

 北陸電力脱原発提案をお知らせしましたが、昨年一社だけ足並みが揃わなかった北陸電力にも提案を出したことにより、今年は、電力会社九社が揃って株主提案を出せたということのようだ(但し、電源開発を除く)。

以下、会社のウェブサイトに掲載された株主提案文をリンクで紹介します。

( )内の数字は、電力会社の株主総会への脱原発の共同株主提案者の人数。

▼ 北海道電力株式会社(48人)

この株主総会招集通知書の21ページからが脱原発の株主提案

▼ 電源開発株式会社(株主提案ができる3万株以上が組織できず)

株主総会招集通知書 株主提案は無し

▼ 東北電力株式会社(221人)

この株主総会招集通知書の44ページからが脱原発の株主提案

▼ 東京電力株式会社(336人)

この株主総会招集通知書の9ページからが脱原発の株主提案

▼ 中部電力株式会社(82人)

この株主総会招集通知書の47ページからが脱原発の株主提案

▼ 北陸電力株式会社(48人)

この株主総会招集通知書の41ページからが脱原発の株主提案

▼ 関西電力株式会社(131人)

脱原発の株主提案(脱原発へ!関電株主行動の会、京都市大阪市+神戸市、など)

▼ 四国電力株式会社(95人)

この11ページからが脱原発の株主提案

▼ 中国電力株式会社(82人)

この10ページからが脱原発の株主提案

▼ 九州電力株式会社(59人)

この22ページからが脱原発の株主提案


なお、株主総会は各社共に6月26日(木)10時から開かれるとのことです。(どうして同じ日時なのかは不明)

この情報は、国会ロビイスト関組長のメルマガからいただきました。関組長に感謝します。
同氏のサイトはこちらです。

北陸電力に脱原発の株主提案が出た

北陸電力から、株主総会のご案内が届いた。表に赤字で「株主総会にご出席いただけない場合は、同封の議決権行使書のご送付またはインターネットによる議決行使権をお願いします」とわざわざ目立つように書かれていた。それで、あれどうしたの?と思ってあけてみると、「会社提案」と「株主提案」の2つがあり、当社取締役会は、株主提案のいずれにも反対していますと、わざわざ黄色の紙切れまでつけて、目立つようにお知らせしてきていた。

それで初めてニュースを検索してみたら、脱原発株主による提案は、北陸電力では、今年初めてということもわかった。そういえば、昨年は北陸電力だけ提案できなかったのであったのだ。一番詳しいのが、チューリップテレビだ。

その次が、毎日新聞

ところで、北日本新聞は、なぜか、役員の賞与が支給されないということとの二本立ての見出しである。何を言わんとしているのか、よくわからない記事である(購読者以外、アクセスできないと思うが、、)。

株主提案のうち、原子力発電を行わないことや廃炉本部の設置、使用済み核燃料の再処理禁止などを求めた3議案に対し、北電は「供給安定性や経済性などの観点から志賀原発を引き続き活用することが不可欠」「再処理はエネルギー資源に乏しいわが国にとって重要な取り組み」と主張。取締役と監査役の削減、役員報酬の個別開示などを求める株主提案については「現在の員数枠を変更する必要はない」「各人の報酬額はプライバシー保護の観点等から開示していない」とした。

北日本その他の記事では、どこも触れていないが、「取締役8名以内を置き、うち複数名は女性とする」という、女性を入れよという定款変更案も含まれているのだ。

もう一つ、「役員報酬等の個別開示」もある。取締役について、個別の報酬が開示されていないのは公益企業としては合理的な理由がないものと私も思うが、会社側は、「プライバシーの保護」だとして拒絶している。



私も、議決権を2票持っている。ささやかながら、こういう形で議決権を行使できる機会を得たことは、非常に喜ばしい。このような動きにまで持って来られた株主の方々の労に感謝したい。

(なんだか随分久しぶりにブログを更新したら、書き方を忘れかけた件)

【追記】
株主の提案の全文が読める資料がありました。こちらの41-47頁です。ぜひご覧下さい。