富山の農村女性

 農村女性の続報です。昨日、農村女性の活躍ぶりについて書きながら、えっと富山ではどうなのかなという疑問がぐるぐると頭の中を渦巻いていた。今朝の北日本新聞の「けさの人」欄がそんなわたしの疑問に答え、富山での農村女性の牽引役をなさっている方を紹介していた。「女性が手つなぎ元気注ぎたい」富山県農村漁村女性活動推進会議の初代会長に就いた高本一恵さん」

『自然を相手に営む姉妹のような間柄。野、海、山で頑張る女性が手を繋ぎ富山に元気を注ぎたい」

姉妹達ネットワーク張っている方のようです。

農業は、古くからの慣習もあって男性主導になりやすい。『女性の声を生かせばもっと活力が増す」との信念から平成9年に黒部市農協の理事に女性で初めて名乗りを挙げた。黒部市の民生委員や農業委員にも女性で初めて着き、自らの実践を通じて農村女性の地位向上を訴えてきた。
16年からJA県女性組織協議会長に就任。昨年のJA県大会では、議決内容を事前に協議する専門委員会に自らを含めた5人の女性委員を送り、食育の推進など女性の意見を反映させた。服の好みと同様のからっと明るい性格が魅力で、農協関係者は「いつもプラス志向で話しているだけで元気なる」と口をそろえる。


農家に泊まっていろいろ体験できるグリーンツーリズムも進めておられるみたい。 枝豆さや取りお手伝い 三日市小児童が農家で1泊体験

黒部市のJAくろべ女性部(高本一恵部長)によるグリーンツーリズム「農
家1泊体験」が24日から始まった。三日市小学校の児童が市内の農家4軒に
分宿し、野菜の収穫作業や食事作りなどを体験している。

 市中心部の子どもは、農作業を体験する機会が乏しいことから、希薄になり
がちな「農」と「食」への関心を高めてもらおうと企画した。昨年に続いて2
回目の試みで、今年は4ー6年生の児童10人が参加した。

 地元の子ども対象みたいだけど、一般観光客でもニーズあるでしょうね。

 今度は、富山の農村女性たちは物産販売など事業運営についてはどのように進めているのか、うまくいっているのでしょうか、それが気になってきました。他県のように数百万から1,000万円と成功例があるんでしょうか。富山は、観光については素通りされるだけでじっくり型観光という点ではまだ成功していないから、営業的にはまだ発展途上かもねー。観光の魅力をアップするためにも、農村女性の活躍の場を広げることが大事だと思います。

 また、富山県内でがんばっている農産物販売所やオススメの販売所など地元情報をご存じの方、教えてください。みんなでステキな農村女性たちを応援していきましょう。

高岡金屋町の「さまのこフェスタ」の仕掛け人

日差しが強く感じるくらい暖かくいいお天気だったので、高岡市金屋町の石畳の通りとその町やを舞台にして拓かれていた「さまのこフェスタ」に出かけてきた。明日からの高岡御車山祭りの前夜祭的なイベントでもあり、また「まちなみアートリレーin とやま2007」のシリーズの一つらしかった。「さまのこ」は格子戸のこと。

この祭りは、フェスタが開催される2日間だけ「さまのこ」のある金屋町の町家を公開し、お家にあるお宝を展示し、訪ねてきた人に見せてあげるという趣旨のものだ。それぞれ天窓があったり、吹き抜けの玄関があったりと伝統的な技を生かした素晴らしい建物であり、またそこにすばらしい伝統の品々が並んでいるのを見るのは楽しかった。独創的なお花も飾られており、古い町を生き生きと蘇らせていた。

うれしい驚きが2つあった。いつもは静かな通りに人人人が溢れているさまにびっくりしたこと。これはいつも伺う大寺幸八郎商店の雅子さんも「お店が人で人でもういっぱいだったのよー、さっきまで」と言われていたが、今は空いてきたというその時も十分に満員御礼だった。いつも静かな高岡の街がこれだけの人出で賑わっているのをみるのは驚きだったし、新鮮だった。

もう一つ。この祭りは、金屋町の女性グループ「藤グループ」(代表:般若陽子さん)の発意と7年間の忍耐強い働きかけによってこれだけ多くのお客さんが来られるまでのものになった。しかし、そのことがあまり知られていないようなのだ。いろいろネットでみてみたが、祭りを盛り上げるのに努力なさった女性たちの貢献があまり表に出ていないようなのでここに記録としてしっかり書いておきたい。(ここにちょっとのっています)昨日も、我が家に訪ねてこられた金屋町在住の男性に話を聞いたが、「なーん大したことないちゃ」と言われていたが、決してそんなことはなかった。高岡の人たちの生活にかける思いや伝統が生活に生きているのをみて刺激された。関心のある方はぜひこちらをご覧下さい。「さまのこフェスタ」7年の歴史がかいまみえます。今年の人出が最高だったんじゃないだろうか。

これは、金屋町に新たにできた鋳物博物館でお客さんにお抹茶を出しておられた般若陽子さんに直接お聞きしたことだが、金屋町のみなさんは最初はおそるおそるだったが、いまではこれだけのお客さんが訪ねて来て下さることでずいぶんとパワーをもらっていると感謝しておられるそうだ。これだけの規模でお宝公開されるお家が揃うまでには、相当みなさんを説得したりとご苦労もあっただろうと想像できる。しかし、ここまでになれば、かえって町の誇りになっていることは間違いない。講演された麻生圭子さんのブログでも紹介されています。

面白いなあ、と思ったのは、
さすが鋳物のまち、銅器のまち。
意識的に行われているようですが、
家の壁まで銅が貼ってあったり、溝の蓋が鋳物だったり。
家の通気口の金物細工が凝っていたり。
格子より、こういうところをもっと上手にアピールすればいいのに、
などと思いました……、

「さまのこフェスタ」は、「めざせ世界遺産」がキャッチフレーズの高岡市にとって、多くの市外・市内の人びとに「わしらの遺産とは何か」を知ってもらう貴重な祭りだと思った。

また、このように地元の貴重な資源を掘り起こして多くの人の目に触れるようにすることもまた大きな事業であり、それを成功させた「藤グループ」のみなさんはすごい!。