古流いけばな展へ

 ウイングウイング高岡で開催されている古流いけばな展のご案内を、北野征美さんからいただいたので行ってきた。廣岡理樹(ひろおかりじゅ)さん(金沢市)の10世家元継承を記念したものだという。詳しくは、北国新聞の記事をご覧下さい。

 この古流というのは、江戸時代におこった武家文化を継承するいけばなで、この格調高い流派は、東京と金沢で今も生き続けているそうだ。そして意外だったのが、家元が廣岡守穂さんのお母さまだということだった。特別出展でその廣岡紫穂さんのおおぶりで清楚なお花が展示されていた。

 古流というのが、江戸時代に京都で流行していた装飾性の高い生け花を批判し、室町将軍家の床飾りの精神に戻ろうということで生まれたことから、展示会は全般的に、簡素で力強いものが印象に残った。どんなお花なのかということは、北野さんのブログ「古流柏葉会のお華ー『華を生ける』魅力を通してつれづれに」が見つかったのでそちらをごらんください。今度の展示直前の練習も載っているので、展示華の雰囲気も伝わると思います。

 それと、以前ジムに通っていた時によくいっしょになった大浦さんが「家元之師範代」という高い位でお花を出展されていてびっくりした。会場でも出会ってお互いびっくりしたところだ。北野さんも男女平等推進センターのスタッフをされていたので知り合ったのであったが、これまでこういう生け花の師範であることは知らなかった。こういう文化も生徒さんはやはりシニア世代が多いようで、若い世代につなげていくのは難しいともおっしゃっていたが、それでも高岡という街には、一見じゃ見えないところで、伝統文化の習い事がしっかり根づいているのだなと思い知らされた気がした。