〔寄稿記事〕

  • 『女性展望』7月号に以下のような意見を寄稿しました。

ローカルでグローバルな記事に期待したい  斉藤正美

 『女性展望』は日本の女性問題についてのメインストリーム情報誌であるから在京視点の記事が中心となる。しかし、変化は周縁部から起き、中央から起きることは少ない。ローカルな現場でグローバルな動きがどんどん起きている。
 今春富山県高岡市で関わった男女平等推進条例が施行されほっとした矢先、一人のトランスジェンダーFTM)から「男女平等」だと困ると言われた。行政文書から不必要な性別欄の削除するよう行動を起こしてきたから「男女」という名称の条例は性別を強調することになり居心地が悪いという。改めて、地方都市でもトランスジェンダーや同性愛者など主流ではないセクシュアリティの人たちが制度やジェンダー規範を変えていること、ブラジル人、パキスタン人、ロシア人、中国人などの民族が定住し多様性が働いていることに気づき、自らの視点を拡張する必要を感じた。(以下、具体的な提言の部分は省略)