*「男女平等」と「ジェンダーフリー」/男女平等EXPO
- tummygirlさんがFem Tum Yumで「男女平等」と「ジェンダーフリー」を整理しておられる。わたし自身は、アクティビストとして「男女平等」や「性差別」から入って、途中からジェンダー研究やフェミニズムの本を読むようになって、しだいに「ジェンダー」概念の展開を追う羽目になったので切実な興味を持って読ませてもらった。ジェンダーフリーの失敗という点では同感である。わたしも現在は、ポスト構造主義ジェンダーがやはり重要だと考えているが、日本文化ではとりあえず、「男女共同参画」という「いっしょに参加」と誤解されるおそれのある概念よりは「男女平等」のほうがましと考えて、どっちかを選ぶ場面では「男女平等」の方を推し進めるようにしている。高岡市の「男女平等推進プラン」や「男女平等推進条例」などは、そのように考える人たちのパワーでかろうじて実現した例だと思うが、やはり定義があいまいな「男女共同参画」よりは実際にぶれが少ないのでここぞという時に踏みとどまれるような気がしている。
- tummygirlさんのところから、Macska's Korner2.0さんが英語文献でジェンダーフリーに関する文献を網羅してくださっていることを知った。「ジェンダーフリー」が言語の上での例にしか使っていないことを確認することができて参考になるのでここにリンクさせてもらう。おいおいじっくり読ませてもらいたい。
- 「ジェンダーフリー」の失敗についての意見は、改めてまた書きたいと思う。