*田中優「市民セクター」を「働く場」にする市民バンク
- 昨晩、富山市YMCAさくらカフェにて開かれた田中優さん(『戦争をしなくてすむ世界をつくる』編者)との話し合いの場に出かけてきました。写真は、冒頭で立って話す田中優さん、向かいで真剣に聞いているのは村井宗明県選出衆議院議員(民l主党)および、その隣はみどり共同購入会http://www1.coralnet.or.jp/midori-k/index.htmlの金谷敏行さん(主催者)です。富山県内で市民セクターでの活動を広げようということに関心のある人達25人くらいが集まりました。
- 田中さんのメッセージで「お金で何を表すか」ということが重要だと思いました。具体的には、グローバリズムにより市民はだんだん力を失っていく中、「市民セクター」の「働き場」をつくろうというものです。市民バンクをつくり、お金を融資し、働き場をつくることに貢献しよう。市民バンクをやっていると情報も入ってくるから、世の中に転がっているニーズと供給をマッチングできるという考え方のようでした。富山で市民バンクを設立したいという話も出ていました。
- 私には、女性達が関わっている市民バンクが生活クラブ生協関連しかないという話が気になりました。生活クラブは組織だっているからやりやすいのだろうと思うけど、それ以外にはできていないという。しかも、女性は銀行でも融資が受けづらく差別されていると田中優さんもおっしゃっていた。大阪でDVにあった人に融資をするって言う話が過去にあったけど、実現していないという。
- 田中さんのお話で他にもいくつか興味深い点がありました。人に伝えることが必要なのは、「イメージである」というお話。言葉そのもので伝えるのではなく、相手が状況を描けるようにイメージを伝える、そのためにまんがや音楽、芸術というものが重要な働きをするのだという。
- 人の話のどこが重要かという点もおもしろかった。人の話を覚える必要はない。単に自分の頭に何を思い浮かべることができるか、が重要な点であるというのは頷けた。
- 市民運動が積極的にやるべきは、「普通の人が乗れるプロジェクト」であり、それは「欲得ずくでやれるプロジェクト」であるという話もうんうんと思えた話。省エネ冷蔵庫で、省エネになる分を先払いで融資し、少しずつ返してもらうというアイディアはいい。