女性候補がトップ当選したわけ

今回の選挙では、女性候補がトップ当選した選挙区がいくつもありました。それについて、「女性層が安倍首相率いる自民党から離れてしまっている」「小泉マジックでごまかされていた部分、若年層や女性層にしわ寄せをしていた部分が一気に露呈し、それが安倍政権への逆風となっている」という見方に賛同します。

勝間和代さんのNEWS ZERO×選挙 特番での発言内容に載っています。

1. 参院選でなぜ自民党が大敗したのか。
2005年の選挙の時点で、小泉改革により本当は一番しわ寄せを受ける層、例えば都市部の若年勤労層などが、それに気づかずに投票して、そして、2年間たって、現在の自民党の施策が必ずしも自分たちを幸せにするものでない、ということに気づいてしまったため。

特に、小さな政府を目指して、政府が十分なセーフティ・ネットを用意せず、あるいは用意をしたつもりでも、国民には通じない中、競争促進策や規制緩和を行ってきた結果、国民の過半数が以前よりも不満を持つようになったことが背景にある。

また、注目されていないが、女性の動きも特徴的。非自民の女性候補が東京の大河原さん、岡山の姫井さん、島根の亀井さんとトップ当選している。これは、女性層が安倍首相率いる自民党から離れてしまっていることの表れではないか。

つまり、小泉マジックでごまかされていた部分、若年層や女性層にしわ寄せをしていた部分が一気に露呈し、それが安倍政権への逆風となっているのである。