「きときとの女たち」ネット版登場
お待たせしました。富山のチューリップテレビの住民ディレクター番組ネット版が以下でアップされています。担当のみなさま、制作お疲れさまでした。わたしのデビュー作も制作についての思いなども紹介されています。気恥ずかしいのですが、えいやーと紹介してしまいます。
地方都市に住んでいると、女性が担っている社会的貢献がなかなか表に出づらいと感じることが多い。女性たちはしっかり地道に社会貢献しているのだが、それはあまり表だって取りあげられることがないように思う。そうした地道で目立たない、しかし重要な取り組みをしている女性にスポットをあてるのが、「きときとの女たちシリーズ」の制作意図です。その第一作が大寺雅子さんです。
京都出身の大寺雅子さんは、結婚が縁で高岡にやってきて、危険でハードな鋳物の制作に長く携わってきた。現在は、鋳物製造に携わった経験を活かし、職人さんと共同でオリジナルな鋳物作品を開発し、伝統の町並みを誇る金屋町のお店に並べ観光客にその良さを紹介している。わたしは、雅子さんが美意識と鋳物に関する現場の知識、それに生活者感覚の3つを兼ね備えておられることに着目した。製造過程だけわかっていても消費者に届かく商品はつくれないし、美意識がすぐれていても消費者のほしい作品がつくれるとは限らない。それらを兼ね備えている方は、町おこし、観光にも貴重な存在だと思った。
こんな雅子さんのお店には、著名人がお忍びで来られることも多い。見城美枝子さんは雅子さんを評して「時を抱えて強く美しく」ということばを銅板に残していかれました。そう、雅子さんは「強く、美しく」というのがぴったりの方なんです。
また、お店の建物自体が100年の歴史があり、天窓がいくつもあるなどすばらしい建造物です。お店を訪れると、高岡の町人文化の深みにはまることになると思います。こういう大寺雅子さんのお店ですが、地元富山ではあまり知られていないので取りあげました。番組をご覧になられて興味をもたれた方は、高岡市金屋町の大寺幸八郎商店、ぎゃらりーおおてら、までお訪ねください。
なお、お店ブログ 大寺幸八郎商店 は、関東にいらっしゃる娘さんによるものです。娘さん、息子さんはみな子ども時代から大学時代まで鋳物製造を手伝って育っておいでなので、鋳物についてよく知っておられるのに感心します。子どもたちにしっかり家業を手伝わせて来られたこと、娘さん、息子さんたちは家業にもしっかり貢献して来られたことなどにも密かに感心したのでした。
では、コメントはどうぞ忌憚なくお願いします。次回は、こういった住民ディレクター番組やパブリック・アクセスと呼ばれるそうした市民の番組づくり・情報発信の意義やチューリップテレビの取り組みの独自性についてまじめに書いてみたいと思います。