ユニオンWAN賛同署名のコメントから

 前エントリーのユニオンWANへの支援と理事会への要望ですが、続々と署名してくださっています。特に、署名につけられたコメントの一言一言に共感し、深く考えさせられています。最新の署名コメント(4)ならびに、署名コメント(3)から抜粋で少し紹介します。あとは、サイトを訪ねてお読みいただきたいです。

●川坂和義さん(国際基督教大学
理事会はこの件に関しこれまでの過程を説明し、適切な処置を行って欲しい。たとえ今回の問題でWANの信頼が大きく傷ついたとしても、「女性たちの活動を支える」運動体が日本において必要であることは変わらないし、傷ついた信頼は今後の活動によって回復されていくべきである。
鈴木明子さん
女性のための活動をつなぐ場所で、こういうことが起こっているのは残念です。今、多くの人が仕事がなく、働きたいのに雇用されません。とりわけ女性は。そういうときだから、こんな解雇はやめていただきたいです。
●遠山日出也さん(近畿)
これまで、良心的な活動をしている他の多くのNPOでも、さまざまな労働問題が発生してきました。WANの理事の方々には、今回の問題について、人々に「やっぱりWANも同じなのか……」と思わせないような対応をお願いいたします。労働者には生活がかかっています。もしきちんとした対応、先進的な対応をしていただければ、WAN自らが良い実践なさったということで、WANのサイトに何百本ものすぐれた記事を掲載するのにもまさる価値があると思いますし、もしも粗雑な対応や官僚的な対応に終始なさるようでしたら、今後は、せっかく良い記事を掲載なさっても、どこか白々しい感じを抱いてしまうと思います。私は、理事の方々の誠実さを確認させていただきたいので、次回の団交には行かせていただきます。
栗田隆子さん
フェミニズム団体が、社会的な責任とそしてその責任に伴う権力を持った際に、労働者や自分より立場の弱い人間に対していかに振舞うかはとても重要です。なぜならその振る舞いは今後10年、20年の女性の(そして男性の)未来に対して大きく影響を与えるからです。例えば「内ゲバ」というものが、一般社会の左翼のイメージを著しく低下させ、その結果社会的な活動そのものへの「偏見」が増大してしまったように・・・。この件にかんしては私は他人事ではなく、「責任」とそれにともなう「権力」を自分自身が持った際に、どのように振舞うべきかを考えさせられました。「言っている事とやっていることが違う」のでは、決して社会的な信頼を得ることはできないでしょう。今は労働組合からの意見・説明についてはブログで読むことが可能ですが、使用者側からの説明はないままです。ぜひ今後、労働組合の人々に対して、そして、WANの会員、そしてWANの読者の人々に対し、誠意ある対応をしていただくようお願い申し上げます。
●伊藤厚志さん(富山市・会社員)
一方的な労働条件の変更は許されません。理事会には、退職勧奨を撤回され、当事者と真摯に話し合うことを求めたいです。

 オープニングイベントに出たわたしは、WANのサイト立ち上げに身を粉にして、最初は孤軍奮闘という感じだった遠藤さんの姿を思い浮かべています。理事会には、ユニオンの当事者ならびに会員それに関心をもって見守っている人々に対し、きちんとした説明をすること、それが相互に信頼しあうための第一歩になると信じています。この機会にネットを単に情報発信のツールとみなすのではなく、双方向のコミュニケーション・ツールとして活かしていただきたいです。心ある対応に期待します。