「ココが変だよ、週刊誌」とセクシュアリティ

日曜日の「ココが変だよ、週刊誌」の講座にご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。20代から80代の方、富山県内全域からのご参加でした。初めての方、男性のご参加が多かったのがちょっと意外でした。どういったご関心からいらしたのか聞いてみたかったです。


これまで長い間練りに練って準備を積み上げてこられたセンター職員のみなさまもおつかれさまでした。当日は、休みの職員さんも管理職さんも、相談員さんまでセンターの方がたは全員参加でゴミ集めなど裏方をされていて頭が下がりました。それなので最後に、「今日は楽しかった」と参加者のかたに言っていただけたのが企画したセンター職員さんなど私たちへのなによりのはなむけ(?)でした。(えっ、無理矢理言わせた?!)


先にブログでこんなことやりますと言っておいたので、ああこの内容ならもちっとこうしたらというアドバイスなども「視聴者」の方からいただけて、プログラムを微調整することもできました(穴埋めクイズの穴の場所が間違っている!というご指摘でした)。ブログがプログラム開発に有効なツールとなりました。


参加者の方でこのブログをみてくださった方は、遠慮なくコメントに「みたよ」と書いてくださいね。感想なども気楽に書き込みください(時にこのブログの常連さんの目を意識して書き込めないという声を聞くこともありますが、ちっともそんなことないですからね)。


当日は、ご参加いただいたみなさまの雑誌分析はそれぞれの体験から産まれたもので説得性があり、机上の論理ではなくこれぞ真の「知」だなあ(知識でもあり知恵でもあり)と感じさせられました。例えば、雑誌は若い世代のものからそうでないのまで、性別もいろいろ取りそろえたのですが、出てくるのは女性が圧倒的。しかも若い女性ばっかり。わずかに出てくる男性は、有名人のみ。一方女性は無名の人が圧倒的。写真もデカイのは女の方。メジカラ(目力)が伝わってくるような「目に力」を込めたものが最近は多いんだなあという声も。


男性は世間一般のことを知りたい程度で雑誌を見ているけど、女性はもっと「なりたい私」とかトレンドを強く意識期して雑誌を手に取るのではないかという声もありました。実生活が見えない雑誌のコンテンツだという意見もうなづかされるものがありましたね。


男性の表象に関しては、やさしい系の男性が増えていること、アクセまでしていること、男性を表現するのに名前をピンクの字体で書いたりといわゆる男らしさも時代によって変わっているねえという意見もありました。
また、これらをみて「性の商品化」というのは女だけかと思っていたら、男だってジャニーズ系はどんどん肌見せになったりしていて、男性だって性の商品化に向かっているという意見もありました。雑誌が広告を載せる媒体である以上、商業化のターゲットになるのは女だけにとどまるものではなく、「閉じられていた」セクシュアリティが開放に向かっているなら、男性アイドルだって性を開放させるベクトルに行くのは自然の流れと言えるのではないでしょうか。そうした流れの中で、女性自身が自らの性をどのようなものとして表現していこうとしているのだろうか。「エロかっこいい」倖田來未や彼女への支持などをみると、単に流されるだけではない性の自己主張がきっとあると思うのです。そうした今どきの性や性的欲望などセクシュアリティについて考えさせられたいい機会でした。


このようにさまざまな立場や経験を経た方の見られたご意見が一番真実をつかんでいると思うので、当日出たコメントは私ももう少し反芻してセクシュアリティについて考えていきたいと思います。とりあえずのお礼と感想です。もっと考えがまとまったらまた書きます。


それと終わってから、数人の女たちで高岡のイタリアン、ビストロ・ルパンで話したコンテンツは、後日書きます。女性学や女性センターをめぐる刺激的な話題でした。どうぞお楽しみに。