女性は男性より老化速度が急速?

7月8日の日本学術会議の性差論で一つ具体的な話で参考になると思ったのが、大内尉義氏「性差医療の可能性」のなかで、「女性の平均寿命は男性に比して長いが、健康寿命*1は短い」ということだった。平均寿命は男女差が広がって来ており、現在では約7歳の差だということだ。しかし、意外なことに、女性は長生きしてもあまり自立して生きられないのだというのだ(これはショックだった)。実は「お達者度」(平均自立期間を平均余命で割った値)は、女性では76.4%と男性(85.9%)に比べて低いということだった。


つまり、「女性は長生きではあるが、必ずしも自立した健康寿命はそれに比例して長くはなっていないことを示しており、女性において自立期間が相対的に短い原因の究明と対策が重要である」と述べられていた。つまり、男性は短命かもしれないけど、ぴんぴんころり(ってことばあったよね)であるが、一方女性は長生きでも寝たきりになるなど病気持ちで長生きの場合が多いってことのようだ。これは、おそらく閉経前後からの女性で性ホルモンの急低下がみられること、女性に骨粗鬆症、骨折、肩こり、関節リウマチ、自律神経失調症などQOLを低下させる疾病が多いことが関係しているのではないかとおっしゃていた。そして、それらがはっきりすれば、女性は特に高齢期には運動をするなど健康寿命をアップさせるための対策を講じる必要があるということだった(理解が間違っていたらご教示下さい)。女性の方が男性より運動するなどして自立期間を長くする努力が必要だということでした。で、女たち、健康で長生きするためには運動が必要なそうですよ。運動してますか。

*1:私たち一人ひとりが生きている長さの中で、元気で活動的に暮らすことができる長さ