富山の観光イベントにもっと女性の声を活かしたら?

今朝の北日本新聞に、布橋灌頂会(ぬのはしかんじょうえ)が9月17日に立山町で開かれるための実行委員会のメンバーの写真が写っていた。「17日に立山布橋灌頂会 女人衆63人辺見さんも 運営最終確認」という見出しの記事だが、写っているのはほとんど全員男性のようだった。布橋灌頂会についてはここに紹介があります。http://www2.ocn.ne.jp/~tomoya1/sub4.html山岳信仰が盛んだった時代に、女人禁制で登拝を許されなかった 女性たちを救済するため行われた儀式ということで山岳信仰女性差別が生んだ儀式らしいのだが、そういった女性差別色が払拭された形で観光イベントは行われているようだ。去年のイベントの記事はここにあります。http://hokuriku.yomiuri.co.jp/hoksub5/report/ho_s5_05091901.htm女性たちは、「白装束で目隠ししたまま」橋を渡るらしいです。女人禁制の儀式を現代に再来するんだったら、実行委員会に女性がかっちり入ってしっかりと女性差別のことも明らかにした上で現代に活かしてほしいもの。うやむやにされては現代社会だってよくならないし、歴史のねつ造になるよね〜。それに観光イベントに女性たちの意見を入れたら、女性差別のこともちゃんと入れるけど、それだけじゃない。楽しむこと知っているもの。食べたり飲んだりなどもっと楽しいことと抱き合わせたり、男達をもうまく関与させたりするんじゃないかな。旅行やグルメを楽しんでいる女性たちの声を入れて、もっとおもしろく、お金も落ちるイベントにできるのにね、残念だと思うわ。


今年は、おわら風の盆にも初めて行ったので、布橋灌頂会にも直接出向いてこの目で確かめたいものだと思ったが、その日は富山にいないから、残念! そうそう、おわら風の盆でも、同行した東京から来ていた友人がこれだけ多くの人が来ているのに富山の人はお金落とさせるのが下手ねと言っていた。これだけ美しい踊りや歌を見せて頂くのに、入場もただだし、見るのも民家の軒先でただ。ゴミだけいっぱいでており、申し訳ないくらいだった。くだんの友人がアンコールワット方式で3日間のおわらパスポートでも発行したら、1人千円だとしても、23万人だから2億3千万になるなあ・・と。そうすれば、祭りに遠くからでかけたのに祭りを見ることができなかったり、夜中にタクシーの確保ができずに心配するというようなことのないように祭りの運営もきちんとお金をかけてやれるからお客にとっても一石二丁なのに、、と言っておられました。うん、なるほどだ。


ところで北日本新聞のページをめくると、富山市国際交流協会主催のボランティア養成講座の写真が。そこに写っているのは全員女性たちだ。女性はボランティア(自由意思で奉仕活動)だけかあ・・観光をどうするかの実行委員会などの意思決定には女性の意見が入らない。なんだかかなあ・・・。あ、「富山市女性ボランティア協議会」まであるんだ。ボランティアだけで女性は活用されているように見える。全国どこでも、旅行やグルメなどに一言あって、どこに行こうか、どこでお金を落とそうかといった観光をひっぱっているのはうるさ型の女性たちの声だ(男達は時間がとれないから必然的にそうなるのだが、、)。それなのに、富山の観光業界は、そういった観光オタク(オタクっていわないかな?)の女たちの声を吸い上げていないようだ。観光オタクの女の声を活用しないのは富山の観光業界にとって損失だ。余所からの女性の友人達を案内するたびに、富山の歴史の豊かさや観光みどろに驚き喜んで帰られるのをみて、そう思う。布橋灌頂会の話から飛んでしまったが、富山の観光にうるさ型の女性たちの声を活かせたら、もっと富山観光が楽しくなりそうだし、富山にお金も落ちるはずだと、とても惜しい気がしている。