中島通子さんを悼む

という記事が東京新聞に載っています。
ここをご覧下さい。

「私は、戦争を体験した最後の世代。終戦は飢えと空襲からの解放だった。だから日本国憲法ができたときは、本当にうれしくて、平和を守ることと女性を解放する運動に力を尽くしてきた」

 憲法施行六十周年の五月三日、中島さんは、米・シカゴ大学で行った講演で活動の原体験をこう説明している。四五年三月十日の東京大空襲の目撃者でもある。

山口智美さんのブログ追悼 中島通子さん もご覧下さい。

日本のフェミニズム運動、平和運動にとっても大きな損失だ。労働裁判で勝ち取った数々の重要な判決、雇用平等法をつくる運動はもっともっと評価されるべきだと思う。行動する会の前半、75〜85年の運動における中島さんの役割は本当に大きいものだった。『行動する女たちが拓いた道』も、中島さんの強い思いやお働きがあってこそ、できた本だと思う。

http://chiasmos.uchicago.edu/events/nakajima.shtml

考えてみれば、Celebrating protestレクチャーシリーズの企画は、ノーマさんと私とでまず中島さんにシカゴにいらしていただきたい!という強い思いがきっかけとなって、始まったのだ。そして、シカゴでの授業では、中島さんの運動史をじっくり語っていただいた。戦時中の疎開経験から、安保、リブ、行動する会、平和運動、労働運動など、中島さんのご経験は広く、かつ深い。これも私は実はビデオ録画と録音をしていた(まさかこんなことになってしまうとは思わず、、)授業の学生たちと、ウェブサイトを現在作成中なので、中島さんの授業でのトークのテープ起こしを掲載し、中島さんの言葉と、貴重な歴史が忘れられないよう、残していきたいと思っている。

中島さんには一度新宿御苑を望む事務所でお会いすることができた。もっともっといろいろ刺激を受けたい方であった。残念です。中島さんのことについては、改めて書いていきたい。