入札と男女共同参画

ちなみに、上の記事の方が推薦されていた武藤博己『入札改革』を買いました。折しも、富山では談合が摘発されニュースになっているところでもあります。しかしながら報道では、富山県では談合が日常的に行われているということはまったく言わないものなんですねー。それにしても、談合があまりにうまみがあってやめられないというのは、行政の入札価格が高すぎるのでしょう。納税者としては適正な額に下げてほしいと切に思います。それとも談合は、地方の企業存続のための必要悪という見方などあるのでしょうか。

『入札改革』で興味深かったのは、入札の際に民間会社の男女共同参画の達成度を見るという制度を取り入れている福岡県福間町(現在は合併して福津市)の入札制度が紹介されていることでした。福間町の入札制度については、ここここを参照ください。他にも公正労働が守られているかということをチェック項目に入れるなど、単に予算額の多寡だけではなく、男女共同参画、公正な労働、環境、福祉という点でどのような取り組みをしているかを見る方向に行くのは価格という一元的な価値ではなく、「男女共同参画、公正な労働、環境、福祉」という価値を重視する方向を示すものとして、理にかなっていると思います。とはいってもまだぱらぱらみている段階なので、この辺にしておきます。