映像アーカイブ――誰が何のために作るのか

研究会「映像アーカイブ――誰が何のために作るのか」が今週金曜日に慶応大学三田キャンパスで行われます。日本マスコミュニケーション学会理論部会が開くものです。有志で始めちゃえということで自主的に始めた映像アーカイブ的活動について、発起人で活動を推進しておられるamkyの安田和代さん、平和・協同ジャーナリスト基金の岩垂弘さんにお話いただきます。最近語られることの多い「アーカイブ」ですが、それって一体だれのために作る必要があるのか、何のためにつくるのか、を逆照射しようという企画です。研究会ですが、日頃みることの少ない映像作品などの放映もありますので気軽にご参加いただければと思います。参加費など不要です。ふるってご参加ください。

映像アーカイブとは、長く保存すべき記録やその保管を指すことが多いため、NHK国立博物館といった公的な機関や主体を想定し、あらかじめ「保存すべき」映像や文書が存在しており、それが収集され、保存されるといったイメージがもたれている。しかしながら、こうしたドミナントなメディア文化からは抜け落ちがちな視点や身体表象を考えると、「保存すべき」映像や文書を前提とした議論ではなく、誰がアーカイブを作るのか、何のためにアーカイブを作るのか、といった原点をこそ議論しておくことが肝要であるといえよう。
 そこで、本研究会では、個人映像の歴史的作品、女性や在日ブラジル人映像作家の映像作品をアーカイブ的に配給するamky(アムキー)代表の安田和代氏と、平和と協同に関心をもつジャーナリストや作り手を励ます目的で市民の寄付によって設立された「平和・協同ジャーナリスト基金」代表運営委員岩垂弘氏のお二人をお招きする。いずれも一般のメディア文化から抜け落ちがちな表象を収集や配給、伝達する活動を新たに立ち上げ、運営する実践者である。


日   時:2008年5月9日(金曜)18:30-20:30
場   所:慶應義塾大学三田キャンパス 東館4Fセミナー室
(アクセスマップ http://www.gsec.keio.ac.jp/access.html
問題提起者:安田和代(amky代表)
討 論 者:岩垂弘(平和・協同ジャーナリスト基金 代表運営委員)
司   会:諸橋泰樹(フェリス女学院大学





詳しくはここをご覧ください。ブログみて来てくださる方があると、うれしいですね。