高岡市が男女共同参画都市宣言だって。どうして今ごろ?
数日前の『北日本新聞』で、高岡市が男女平等・共同参画都市宣言をすると報道されていました。聞くところによると、74万6千円の補正予算を計上するという。高岡市で男女平等推進条例ができたのは2004年とはるか以前のことだし、今の市長になって「男女平等政策、さあやりましょう」という意気込みは強く感じられないのに、どうして今ごろ?という感じがする。ふしぎー。ちなみに、高岡市の男女平等政策はこちらにあります。平成19年度からの計画が20年度も半ばすぎてようやく策定されているようす。
「男女平等・共同参画都市宣言事業」とは「市民・事業者等と行政が一体となって男女平等・共同参画社会の実現に向けて気運を広く醸成するため、内閣府の奨励事業と連携しながら、「男女平等・共同参画都市宣言」を制定し、記念式典を実施する、という事業とか。
なんだか、世界遺産登録や、開町400年のイベントに向けて全国に「高岡市」の名を売るためなのかどうなのかよくわからないが、一発花火な感じがして、男女平等政策進めますよーという一環のように見えてこない。
そんな疑問を持っていたところ、高岡女性の会連絡会から次のような申し入れがなされたという情報をキャッチした。
1.<「宣言」の名称について>
高岡市の条例・計画の名称及び考え方により、「高岡市男女平等都市宣言」にすることを要望します。
2.<「宣言」イベント実施にあたって>
広く市民に推進する好機とし、「宣言」の場は、最も効果的な場所とタイミングで行うべきと考えます。
3.<市民参画について>
ネットワーク会議との「協働」で実施するとも聞いていますが、広く市民(地縁団体・企業・市民活動団体等)の参画も得て、準備段階がエンパワメントの機会となることを期待します。多様な団体がイベント主催(または共催)者となって「宣言」することで、様々な場所であと一歩推進する契機となることを期待します。4.<「宣言」効果について>
「だれ」が「だれ」に向って宣言するのかを明確にし、単なるイベント実施に留まらず、対費用効果も念頭に置き充実した「宣言」になることを願います。これを契機に「モデル自治会」を作る、「DV撲滅」のための新たな取り組みをスタートするなど、行政が、実態を変えるためにあらゆる仕掛けをする。または、実態を変えたいと思っている個人・事業体等の後押しをするなど、「具体的に実態が変わる取り組み」になるよう要望します。高岡女性の会連絡会
なるほど。「モデル自治会」つくるとか、増え続けるDV相談を受けて、高岡にも支援の拠点をつくるとか、いろいろ前に進めることはありますよね。何をどう具体的に進めるかがなかったら、単に「宣言」にお金かけるのはほんとにもったいないですからね。