シカゴのアジア学会の発表会場は盛況だった

 
 今日、アジア学会のわれわれの発表があった。どんな反響があるだろうかとおもっていたが、まずは参加者が意外と多かった。シカゴのノーマ・フィールドさんが来てくださり質問もされたが、もっとも意外な客人は東浩紀宮台真司のおふたりだった。早くから会場に現れ、山口智美、ローレン・コカー、荻上チキさんの発表までじっくりと会場のもっとも後ろの席で聞いていかれた。小山エミさんと私の発表は見逃されたわけだ。上智大の河野至恩さんもごいっしょだった。どんな感想をもたれたのだろうか。伺ってみたいところだったが、最初から4時から先約があるということで聞かれなかったのが残念であった。

 出入りがあったので合計40名以上の方が参加してくださり(いや顔を出した方全部を入れると50名にはなるだろうな)、日本のジェンダーフリー論争とネットというテーマが多くの方の関心を呼んだんだと思った。質問もたくさん出て発表が関心を持たれたことを実感した。アメリカアジア学会というと大きな大会ではあるが、同時にセッションが多数開かれているので、個々のセッションの参加者はそう多くはないのだ。わたしが参加したものは10名ほどのものが結構多かった。それでこのように言っているのだ。とはいえ、アメリカの学会は大型ホテルで開催されることが多く、ロビーや会場にあふれる人は圧巻であることをつけくわえておこう。(それにホテルで開催ってこと自体もお金がかかるのでなかなか参加しづらいものがあることも確かだ。)

 中身については、討論者である山口一男さんが討論者としてのコメントに数十枚からなるパワーポイント資料を作成して臨まれたことが一番の驚きであった。ジェンダー概念についておよび男女共同参画政策の現状について大変興味深いコメントを展開してくださったことが議論を深めた要因として大きかったと思った。

 とまあ、発表の中身をちっとも紹介せずに会場の様子ばかりを述べている。発表の内容や議論についてはおいおいご報告していきたいと思う。まずは会場の様子からざっくりと報告しておきたい。しかしまあ、こんなにインディペンダントスカラーが並んだセッションも珍しく、サントリー文化財団の支援のおかげでこのような会場でこのような発表ができたことに改めて感謝したいと思った。また、続報は追ってやっていきたいと思う。

[追記]ローレン・コカーさんに改めました。および少々の追記あり。(3月31日)