安念余志子写真展ー春はめぐりてー

高岡市福岡のミュゼカメラ館で開かれている安念余志子写真展ー春はめぐりてーに行ってきた。我が家から5分あまり歩いたところにある瑞龍寺と茜空が展覧会のポスター写真になっている。そのほか、古城公園の家の桜と椿が「友禅流し」となっている写真など印象深いシーンが数多く展示されていて、1時間半があっという間にすぎていった。井波の瑞泉寺(ずいせんじ)、城端の善徳寺(ぜんとくじ)、福野の安居寺(あんごじ)などはわたしにとってなじみ深い寺院であるが、それらが予想もつかない角度、視点からとられているのでどれも新鮮だった。まあこれだけいいシーンを撮るにはどんだけ通われたことかと思う。四季折々の風景というだけでなく、写真に対する情熱に裏打ちされているように思った。自然や風土を切り取ったシーンなんだが、どれも自然や風土に対する憧憬、愛情もさりながらそれ以上に強い思いとして”写真love”を感じた。

この写真展、すごくよかったよ、と誘ってくださったのが、田舎暮らしブログさん。田舎暮らしブログさんは安念さんに負けず劣らず写真への熱い思いをお持ちの方なので、いっしょにあれこれ、となみ野(南砺市まわり)のあちこちに思いを馳せた話が尽きなかった。最後に、アンティーク着物の話で盛り上がったのだけはちょっと思いがけず楽しい顛末であった。

このミュゼカメラ館は安藤忠雄の作品だそうだ。