【追記】「30年のシスターフッド」アメリカツアーから見えてくる女性学事情

「30年のシスターフッド:1970年代のウーマンリブの女たち」(山上千恵子、瀬山紀子共同監督 2004年)アメリカ上映&パネルディスカッション・ツアー元気に進行中デス。アメリカツアーのメインスポンサーであるシカゴ大学を皮切りに、アイオワ大学、グリネル大学、イェール大学、ニューヨークのレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー(LGBT)コミュニティーセンターとフェミニスト&アクティビストのための書店Bluestockings Books、ミシガン大学ミネソタ大学、イリノイ大学アーバナ・シャンペン校とセントルイスワシントン大学にて開催されます)とアメリカの10会場において行われる予定です。そのうち、シカゴ、アイオワ、ニューヨークへと進んでいるのが以下のブログで時々刻々で読めます。http://sisterhood.exblog.jp/



日本からの参加者は、山上千恵子(『30年のシスターフッド』監督)瀬山紀子(『30年のシスターフッド』監督)秋山洋子(駿河台大学教員―中国文学・女性学)土井ゆみ(ライター)三木草子(京都精華大学教員―英語英文学・女性学)、うららさとこ(映画監督)らの面々。一方、アメリカ側は、女性学創始者である有名教授から若手、運動家までパネル参加されてます。このツアーは、うららさとこ監督によって映画撮影される予定だということなんで私も楽しみにしています。



パネリストには、ノーマ・フィールド(シカゴ大学教員―日本文学)やジェニファー・ロバートソン(ミシガン大学教員―文化人類学)など日本語で本を出しているおなじみのメンツに加え、リンダ・ニコルソン(セントルイスワシントン大学教員―女性学歴史学)といった日本では女性学の理論家として高名な方も入っておられます。


10会場で上映できるようにスポンサーがついたのは、シスターフッド再興をめざして頑張ったツアコン(?)山口智美さんの熱意とそれに呼応したシスターフッド、女性運動自体への興味などもろもろあると思う。だけど、若手の企画に応援してくれる古参・有名教授(?そんなに年寄りじゃないけど)というのはいいねえ。


最初のエントリーとも関わるんだけど、私たちの世代は次なる世代を応援する側にまわんなくちゃいけないんだよね。つくづく思います!


ジェンダー論やリブ論を大学で担当する際には、私は細々とこの映画を授業で一部上映しています。でも、これだけ多くのアメリカの大学で上映されている日本のリブ映画だが、日本の大学でこの映画がどれだけ上映されているんだろうか、気になるなあ・・・