東京ウイメンズプラザに行ったら

 きのう久しぶりに表参道の東京ウイメンズプラザに行く機会があった。交流スペースで数時間過ごしたのだが、周りは女性グループというより、会社のビジネスミーティング風の人が多く客層や利用形態が変わったのかなという感じがした。

 東京都心のあの場所で長い間話していても文句も言われずコーヒーも250円というのであれば、喫茶店やカフェよりも打ち合わせに使い勝手がいいと思う人が出てくるのもうなづけます。

 以前はもっと人が多くいたような印象があるので、東京ウイメンズプラザが最近どんな政策や講座を展開しているのかみていないが、あまり人をひっぱっていないのかなと想像したりした。

 ウイメンズプラザの下にある青山ブックセンターに行って女性やフェミニズム系の棚をみてまたびっくり。上野千鶴子氏のおひとりさま本が目立つくらいでもうフェミニズムの棚というものが成立していないことにかなりびっくりした。あれだけ盛んに出版された「バックラッシュに闘え」本も「ジェンダーの危機を超える」本が1冊並ぶだけ。女性学会が出した本もない。しかも東京ウイメンズプラザの下にあるという位置取りにあるにもかかわらず、男女共同参画に関連する本もDV関連本もそこには並んでいなかった。

 フェミニズムが今の世の中に訴求力を持っていない。どうしてこうなったのか、いつからこうなったのか、とかいろいろ考えさせられた。やっぱり、フェミニズムや女性センターは、女を力づけるための思想や施設でありつづけてなくては、と改めて確認する日となった。