韓国の人権NGOが富山に調査に来られた


 twitterを開始してからさっさとtwitterでつぶやいてしまうので、ブログを書くということの敷居がtwitterをやる前に考えていた以上にはねあがったと感じる今日この頃です。この間富山で起きた市民活動のことなどいろいろあるのですが、これはまあちょっとねかせてから書いていこうと思います。

 先日、韓国のソウルから日本での移民問題はどうなっているのかを調査に来られたThe Asian Center for Human RightsというNGOの方お二人にお話を聞く機会がありました。外国籍児童の保護のために法制化を求めており、日本での移民問題をリサーチするために来日したとのこと。移民労働者は、日本や韓国の経済に大きな貢献をしているにもかかわらず、それが地元の人たちには見えないようになっているとおっしゃってました。これは富山に該当するなあと思ってお聞きしておりました。

 アジア全域の人権問題をカバーする活動ということで、興味津々でいろいろお尋ねしました。活動が多岐にわたっている大きな組織のようなので、まず、どうやってお金を集めているのと聞いたら、日本に来てからみんなから聞かれるのがその質問よといわれてしまいました。

 エアラインを含め大手企業がサポートしているし、有力な方がサポートにはいっているからいろいろとサポートしてもらえているほか、自分たちでもお金集めをがんばっているということでした。大学とのタイアップで講師料がかからなくなっているし、とのこと。政権交代がどう影響しているのかという点については、影響はあるけど、いまのイヨンバク大統領は、妹さんが確か中国の障害児だったかの人権活動に関わっているので割に理解がある方なんだというお答えでした。

 この団体は、アメリカ、アフリカ、欧州など他の大陸には国を超えて人権状況について調査したり擁護するための団体があるにもかかわらず、アジア大陸にはそうした組織がないということで設立されたNGOであることを強調されていました。

 あと、ベトナム戦争時に韓国軍が激しく闘い、ベトナムで一般市民に大きな被害を与えたベトナム中央部の地域に小学校を建て、その後も医薬品や本を贈るなどでサポートを継続しているという話もされました慰安婦問題など日本の韓国への対応として、民間での動きとしても参考になるなあと思いました。他には、在日の永住権などを「特権」だという声すら日本では出ているということも話したのですが、お一人はご家族が日本からの帰還者だということで、帰っても財産もなにもない状態であったわけで、だから帰ろうにも帰れない状況で日本に残ったのであって、それを「特権」というのはとてもおかしなことだと、まあ当然ながらおっしゃっておられました。
 サイトをみると、アジアの人権ということでカバーする中に日本や韓国は入っていないようす。拷問などかなり深刻な人権侵害を対象としていることも伺えます。

 いってみれば、彼女らが行っている学生などへのワークショップは、ナショナリズムへと引かれていく動きへの対抗策として日本でも参考になるのではないかとふと思ったりしました。

その後、ブラジルレストランで食事をしました。写真は職を失っている日系ブラジル人たちへのカンパ物質1セットなんですといってレストランの方が見せてくださったものです。