井本三夫『水橋町(富山県)の米騒動』から思い出して拙稿をアップしました

富山・米騒動に関する拙稿(「女一揆としての富山・米騒動ー女性運動という観点からの読み直し」)を以下にアップしましたので、関心のある方はお読みください。

「女一揆としての富山・米騒動ー女性運動という観点からの読み直し」インパクション』166号(2008年12月号特集「米騒動90年 いま食と貧困を問う):pp.38-47)

いまだに、米騒動は、漁民の主婦らの哀願運動であり、自然発生的な非組織的な活動であるという主張が根強いのですが、決してそうではないことを書いたものが少ないのでネット上にあげておきたいと思います。

なお、井本三夫『水橋町(富山県)の米騒動』桂書房は、一九一八年七月上旬、富山県下新川郡東水橋町(現・富山市)の陸仲仕(おかなかせ)の女親方がリーダーの集団で米移出商にかけあってきたことを米騒動の発端とすることを、当時の米騒動に参加した女性たちの証言から明らかにしている本です。今ごろ、当事者の語りが文字化されて刊行されるのはほんとに奇跡ともいえることだという気がしています。

参考まで、当ブログでの米騒動関連の記事は、以下の通りです。

井本三夫・勝山敏一による富山・米騒動研究書の刊行
フォーラム米騒動に参加した
「女一揆」を女性運動と呼ぶ理由
米騒動の話 「主婦」の哀願運動か
米騒動の話その2 「女一揆」と呼ぼう
米騒動の話その3 米騒動と「女性運動」
富山県魚津で「女一揆」の話をしてくる
NHK「その時歴史は動いたー米騒動」への疑問
米騒動 女たちの世直し再燃期待