2005-01-01から1年間の記事一覧

日本マス・コミュニケーション学会ワークショップ

島根県浜田市での日本マス・コミュニケーション学会ワークショップ「ディスクール(言説)分析の再検討」に参加するため、島根まで行ってきました。浜田市にある島根県立大学は写真にあるように海の見えるすばらしい立地で、広大な敷地におしゃれ〜で立派な…

【小杉町のち一庵と村谷さんの手作り家具展】

富山県射水郡小杉町に「ち一庵(ちいつあん)」というスペースがある。古い造り酒屋さんのお家をアートに蘇らせている空間だ。初めていったが、あまりの文化の厚みに感激しまくった。 伺ったのは、Goy家具工房村谷三樹夫手作り家具展(5月12-24日、水曜休み…

水島朝穂編著『改憲論を診る』法律文化社(2000円)ISBN:4589028344(2005年5月3日発行)を読んで

「憲法を変えることに賛成ですか? 反対ですか?」という問いかけ自体が間違っている。水島は本書の序「いま、何が変えられようとしているのか」でそう断言している。憲法とは第一義的に、「国家権力を拘束し、制限する規範である」というように、権力暴走へ…

水島朝穂編著『改憲論を診る』

高岡に住むことの妙味:文化と味

今日は、堀田善衛の研究会でその母くにさんのことについて話をしてきた。「堀田善衛と伏木のまちづくり講座ー今に生きる 郷土の先人の歩み 北前の歴史、くらし、まちなみを未来へ」という勉強会(於;高岡市万葉歴史館、主催北前新総曲輪夢クラブ)で、「堀…

女性運動研究は「すきま」研究か

恒例の東京の大学での少人数授業から帰ってきたところである。朝、夜行で上野に着いて、それから山の手線、小田急線と乗り継いで和光大学に行く途中、山口ともみさんの「行動する女たちの会」についての研究を読んでいた。その時思ったことは、山口さんと私…

細谷さんへ、あるいは性別特性論に焦点化する女性運動批判

3月29日のブログで、『世界.』4月号特集「ジェンダーフリーって何?」の細谷論文について書いたコメントについて、昨日、細谷実さんご本人がコメントを書いてくださいました。細谷さん、ブログを探して書いてくださり、ありがとうございました。 コメントを…

酒井静女展:「よへさ」にて

今日は、高岡ろう型鋳造作家であった酒井静女さんの作品展をみにいく予定。静女さんは、須賀松園さんに弟子入りしてたくさんのすばらしい作品を残した女性。60年に渡って作品を作り続けたその生き方に関心があったのですが、ついに作品と対面できます。楽…

三井ステップ館長更迭事件のTV番組

三井マリ子さん豊中市男女共同参画センターすてっぷ館長「解雇」事件について、毎日放送が報道した番組が下のホームページで読めます。関西エリアと四国の一部でしか見られなかったのですが、ホームページで大変わかりやすく説明してくれていますので、この…

新学期始まる

明日から、今年度の早稲田大学教育学部と和光大学人間関係学部での新学期が始まる。今年は、前期、後期とも東京への「出稼ぎ出講(?)」になります。言語・コミュニケーション論とメディア・リテラシー論を担当させていただきます。ブログ発信なども取り入…

桑名市の条例・つづき

昨日のブログで、みどりさんが以下のように説明してくださっている。大事なところなので再掲する。というのは、「桑名市の条例」をgoogle検索するとトップに出てくるのが「地方条例をめぐる攻防 13 14 ◆桑名市「全国一過激」の汚名返上へ(上)(下)」…

市町村合併と条例の行方 

みどりさんから送っていただいた「む・しの音通信」46号で桑名市の男女平等条例の現状について小川まみ桑名市市議会議員が現地からこれまでの経過を報告されていた。それを読ませていただいて思ったことなど書いてみる。事情がわからない点などあり、誤解し…

怒りの機構改革:高岡市非常勤職員への差別待遇と『北日本新聞』報道

今朝の『北日本新聞』(県内総合面、p3)によると、高岡市は機構改革に伴う人件費の削減により節税をしたという。『北日本新聞』は、「経費2500万円が圧縮された」と記事を締めている(トップから見出しを探して下さい。全文が読めます)。 見出しは、「高岡…

「男女平等」を再考する

山口智美さんが「おかしいぞ!『男女平等教育=性別特性論』説(1)」を書かれている。「ジェンダー概念から見えてくる女性学・行政・女性運動の関係」サイトからもリンクしています(B.女性運動と女性学についての資料からリンク)。 東大ジェンダーコロ…

市民運動と行政の関係 再考

3月28日「『朝日新聞』「随想とやまの目」に市民運動とメディアとの関係について書いた。(下記に貼り付けました)その心は、新聞は、もっと嗅覚鋭くいろんな市民運動を取材してね、ということであった。最近、市民運動があまり記事にのぼらならなくなった。…

『世界日報』の間違ったジェンダー概念

数ヶ月前から、『世界日報』から頼まないのに定期的にニュースが送られてくるようになった。昨日送られてきたのには、「ジェンダー」や「ジェンダーフリー」について書いてあったが、とんでもない代物であった。 アメリカでは「ジェンダー」とは「男女の性を…

*『世界』4月号「ジェンダーフリー」特集(タイトル変更)

昨日のブログで朝日新聞富山版「随想 とやまの目」に、1970年秋朝日新聞都内版で「ウーマンリブ」記事を頻繁に企画、執筆された蜷川真夫記者のことを書いた。ところで、細谷実氏が以下のようにお書きである。 「70年代に日本全国において澎湃と起こったウー…

学校現場における性差別:性別職務分離

本日の「随想とやまの目・ジャーナリズム」が、朝日新聞同欄を私が担当する最後の回であった。それを読んだ私の高校時代の恩師から電話をもらった。そして伺ったのが富山県の教育現場における女性教員への性差別待遇の数々であった。すでに退職された先生で…

2002年からの「ジェンダーフリー」批判

2002年時から山口さんらと「ジェンダーフリー」批判をしてきましたが、その時は無視され続けてきました。昨年11月頃の『We』誌上に山口さんの論考が載り、12月に東大上野研の「ジェンダーコロキアム」で企画を提案しそれが通り、問題提起の集会を持つことが…

桑名市の「男女平等をすすめる条例」は廃止されていない

3月17日の当ブログにコメントいただいた桑名市条例について、読みづらいので新たに項を立て直して書きます。 17日のところでいただいたコメントから引用します。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 みどり 『バックラッシュについて、『We』2.3月号の橋本…

柳本佑加子さんの講座

昨日3月16日、高岡市男女平等推進センターでスクールセクハラ全国ネットの柳本佑加子さんの講座が開かれた。ラッキーなことにホワイトリボンキャンペーン日本の辻雄作さんも同行してくださった。 DVやセクハラがなぜ起きるのか、を家長サークルの集まりであ…

山口智美さんの「ジェンダーフリー」をめぐる論考アップしました

「ジェンダーフリー」を再考しようと言うと、よくある反応が「わたしは、ジェンダーフリーという用語を使って来なかったんですが・・」という枕詞で反論される方が多い。山口智美さんが書かれた『「ジェンダーフリー」をめぐる大混乱』では、そのことについ…

*ゲイや男性からの動きに期待したいなあ

〈id:using_pleasure〉さんのトラックバックについて、とても共感したので引用させていただく。 男の側が男の立場からアンチ・ジェンダーフリー陣営を批判するということはあまりなく、多くの男たちは「フェミニズム」という虎の威を借りて、あたかも自分こ…

*女性学の権威主義

女性学の権威主義(HPの「女性学・行政と女性運動のサイト」に掲載したものを再掲します。) 日本女性学会の『学会ニュースレター』101号(2005年2月)で、伊田広行さんが「ジェンダーフリー概念を捨て去るという退却戦略は有効か?」という記事を書いてお…

*三井マリ子さんファイトバックの会@高岡/指定管理者制度/串岡さん

三井マリ子さんのファイトバックの会@富山(高岡市男女平等推進センター)が昨晩開催された。たくさんの方が富山県内から参加された。男性も目立って多く(約7名)、感激した。 みな、私たち自身が何をできるかということをまず考えた発言が多かった。三井…

*母子手帳にドラえもん:高岡市/三井マリ子さん裁判集会

「ドラえもん」を母子手帳のイメージキャラクターにするって、高岡市もやったね。藤子プロが現在、母子手帳用と市広報用のデザインにとりかかっているということです。広報用は4パターンあるということですが、私は母子手帳にドラえもんデザインを起用した…

*誰を利するのか?という批判

行政が使い始めた「ジェンダーフリー」概念が誤訳に基づいていたことやあいまいな意味しかないことを公けの場で提起したら、さっそく強い口調で飛んできたのが「今それを言うことは誰を利するのか」という批判だった。 デレク・フリーマンの『マーガレット・…

*高岡の女性 楽集会報告

1月30日に開催される楽集会については、集会内容だけ事前にお知らせしました。その報告が『シャキット情報』54号に掲載されていたのでスキャンしてアップします。主催者の一人である向富士子さんの報告および北陸中日・渡辺聖子さんの書かれた記事です。ご覧…

*高岡の女性たちの動きを振り返る集まり

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合併問題と「男女共同参画」社会基本法&「男女平等」条例

全国で合併協議が行われている中、男女共同参画社会基本法や男女共同参画条例などが軽視されているのではないかと心配しています。高岡市と福岡町の合併協議会には女性がたった二人(25人中なので8%)。積極的格差改善措置で女性の代表を半数といわなく…